日本のビールがガラパゴス化しているので、本場の人に飲んでもらった

酒税法改正 なにがどうなる?


日本の酒税がきっかけで誕生した、ビール・発泡酒・第3のビール(新ジャンル)。独自の進化を遂げすぎて"ガラパゴス化"している日本のビール(テイスト飲料)を、日本在住の外国人に飲み比べていただきました。我々が普段飲んでいるビールを本場の国の方々はどう思うのか? 率直な意見を聞きました。


▲写真左から来日2年目のドイツ人・バスさん、来日3年半のファリーナさん、来日1年と4カ月のフランス人・ケビンさん。

――今日はよろしくお願いします。バスさんとファリーナさんは、いわゆるビールの本場ドイツの方ですが、ケビンさんはフランスなのですね。

ケビンさん(以下、ケビン):そうです。

――フランスってワインのイメージが強いのですが、ビールも人気あるんですか?

ケビン:フランスもビールの醸造所がたくさんあって、ビールも普通に飲んでますね。僕が住んでいた町はベルギーも近かったですし、大好きです。アイルランドのビールフェスにもよく行くんですよ。

――確かにフランスって実はビール大国に囲まれてますもんね。それでは早速、日本のビールを飲んでみましょう!


日本のビールをいただきます!

▲初対面ということもあり、表情がまだ硬い3人。まずはキリンラガービールでProst(プロースト・ドイツ語で乾杯)!

▲本日飲み比べていただくビールのラインアップです。

――最初はビールから飲み比べていただきましょう。そもそも日本のビールは飲みますか?

ケビン:日本でももちろん飲むけど、フランスでも飲んでいましたよ。フランスの日本料理店に行くと、必ずといっていいほどアサヒスーパードライやキリン一番搾りがメニューにあるんですよ。

ファリーナさん(以下、ファリーナ):私は日本に来てからですね。日本で海外の輸入ビールを買うと高いので、日本のビールを飲むようになりました。

バスさん(以下、バス):僕も日本に来てからですね。コンビニやスーパーで買って家で飲みます。

――キリンラガービールの味はどうですか? 日本では苦味の強いビールとして有名なのです。

バス:私はドイツのハノーバー出身なのですが、ハノーバーのビールはもっと苦いんですよ。だから日本のビールは苦味が少しもの足りない(笑)
キリン一番搾りは苦くないけど、すごく好きです。一番搾りばかりを飲んでいます。

ファリーナ:私もキリンビールが一番好きかなぁ。

ケビン:僕は、キリンビールはあまり飲まなくて、エビスビールかアサヒスーパードライが好きですね。

――ビール本来の作り方をしているため、海外の方にエビスビールが人気と聞いたことがあります。

ケビン:フランスのビールで「グダル」(La Goudale)というものがあります。エビスビールにすごく味が似てるんですよ。濃くて甘くて美味しいです。

ファリーナ:私はエビスの味は苦味があるから好きですけど、何か変!

ケビン:日本は同じ味のビールが多いですよね。麦だけじゃない何かが入っているというか。ヨーロッパだと、同じビールでも味が微妙に違ったりするので面白いですよ。

▲飲み比べてだんだんみなさん陽気に。

――アサヒスーパードライはどうですか?

ケビン:私好きですよ。日本のコンビニには必ず売っていて、飲みやすいです。

ファリーナ:そうそう飲みやすい。

バス:ヨーロッパのビールとも似ていなくて、辛口で爽快感があります。

――日本のビールはどれが気に入りましたか?

ファリーナ・バス:キリンラガービール!
ケビン:サッポロのエビスビール。

▲お気に入りのビールを持って記念撮影。


日本の発泡酒をいただきます!

▲今回、用意した日本の発泡酒です。

――それでは発泡酒を飲みましょうか?

ファリーナ:私は週末だけビールを飲んで、平日はキリンの淡麗グリーンラベルを飲んでいます。私、今ダイエット中なのですが、淡麗グリーンラベルは炭水化物が少ないところ(編集部注・100ml中0.5〜1g)もお気に入りです。

――キリンの淡麗プラチナダブルはどうですか?

バス:う〜ん...ソーダみたい。ビール飲みたい時はビール飲んだ方が良さそう。

ケビン:ビールと味が全然違いますね。ちょっと甘い。ヒューガルデンビールのようなフルーティーさですね。

ファリーナ:淡麗グリーンラベルの方がおいしい(笑)

――麦芽の比率を減らした分、副原料に何が入っているかで味が変わるのでしょうね。

バス:発泡酒はビールと比べるとソーダの味しかしないです。この味が好きな人はスプライトとビールを混ぜてもおいしいかと思います。

ファリーナ:私はカロリーと炭水化物が気になるので、カロリーゼロの発泡酒は気になりますね。楽しく飲みたいならビールだけど、平日リラックスしたいなら、ダイエットに影響がない発泡酒の商品はありです。ここにあるアサヒスタイルフリー〈生〉やサッポロ 極ZERO、キリンの淡麗プラチナダブルも飲めますよ。

バス:ドイツでは16歳からお酒が飲めますが、最初に飲むのはビールとジュースが混ざったような飲みやすいビールなんですよ。発泡酒はそんなビールに近いのかな。

ケビン:発泡酒だと淡麗極上〈生〉が飲みやすいですね。

――あらためてこの中から発泡酒を飲んでみてどれが気に入りましたか?

ファリーナ:キリンの淡麗プラチナダブル。
ケビン・バス:キリンの淡麗極上〈生〉!


最後に第3のビールをいただきます!

▲各ビール会社が力を入れる第3のビールを集めました。

――第3のビールだと、アサヒ ザ・リッチはどうですか?

バス:これも発泡酒に似ていて、フレーバーのついたソーダ水にしか感じないです。このビールは花の味がしますか? フルーツの味とか。

ファリーナ:ハイネケンとアムステルビールしか飲んだことないけど、オランダのビールにも似ていますね。

ケビン:休憩の時や煮詰まった時に頭をスッキリさせるビールとしてはいいと思います。

――あらためて第3のビールを飲んでみてどれが気に入りましたか?

ファリーナ:キリンの本麒麟
バス:アサヒ ザ・リッチ
ケビン:サッポロ ホワイトベルグ

▲「ベルギービールに似ている」とケビンさんが選んだ第3のビールはホワイトベルグ。


おつまみもいただきましょう!


――おつまみを食べましょうか。ビールを飲むときっておつまみは食べますか?

ケビン:フランスだと、ビールのお供はハム、チーズ、ナッツなんですが、日本だと高いからあまり食べません(笑)

ファリーナ:お酒を飲む時はお酒しか飲まない人もいますが、私はいろいろな種類のおつまみを食べたいので、日本では居酒屋に行きます!

バス:「鮭とば」おいしいですね。ビーフジャーキーじゃなくてサーモンジャーキーですね。

▲「頭も食べますか?」と飛魚の干物とにらめっこするバスさん。


ドイツとフランスのビールは安い!?


――日本はビールにかかる酒税が高く、ビールも高いといわれているのですが、ドイツやフランスのビールの物価はどうですか?

バス:もちろんビールのブランドにもよりますが、ドイツのスーパーで買うビールが、日本の発泡酒や第3のビールの価格と似ている感覚です。ドイツでは付加価値税(消費税)のほかにビール税がありますが、日本よりかなり安いと思います。(※編集部注 日本のビールは今回の酒税法改正で350 mlあたり70円。ドイツは350mlあたり4円。フランスは350mlあたり16円)だから、ビール税の差額分、ドイツの方が安く買えるかもですね。

ケビン:ドイツやフランスでは、醸造酒であるビールやワインには低い税率、蒸留酒であるウイスキーは高い税率になっているから、ビールの税額は安いと思います。

2020年10月から日本の酒税はどう変わったのか。ぜひ、Yahoo! JAPANの特集で確認してみてください。

>>Yahoo! JAPAN 「酒税法改正 なにがどうなる?」

▲最後はすっかり意気投合して、飲みながら語り出す3人。インタビューが終了してもなかなか帰ってくれないのでした。

なかなか厳しい意見もありましたが、日本のビールや発泡酒、第3のビールについて感じたことやヨーロッパのビール事情を教えていただきました。日本とドイツ、フランスのビール文化に乾杯!
未成年の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳を過ぎてから。


▲インタビュー・撮影は、窓を開けた換気のよい室内で、感染症予防を意識して、向かい合ってしゃべらない、除菌をこまめにする等、気を付けて行いました。

参考:ビール酒造組合ホームページ

(構成・文=シーアール、編集=ヤフー、撮影=宮田雅臣(ミヤタオフィス))

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