「もしも」の時に役に立つ新型コロナウイルス検査のギモンに答えます

新型コロナウイルス向けの検査は
「PCR検査」だけではないとご存知でしたか?
このページでは検査ごとの違いや検査で
陽性と診断されたときの流れをお伝えします。

「PCR検査」などは医師の判断で受ける検査です。
本ページはPCR検査をみだりに推奨するものではありません。

公開日:2020年8月18日

構成・文:Yahoo! JAPAN 監修:忽那賢志先生

どんな検査がある?

検査までの流れ
  • ※1 かかりつけ医をお持ちの方は、まずはかかりつけ医にご連絡ください。かかりつけ医をお持ちでない方は、受診・相談センターにご連絡ください。
  • ※2 体調が悪化あるいは症状が続いた場合は、再度ご相談ください。
  • ・受診時はマスクをつけ、なるべく公共交通機関を使わず病院を訪れてください。
  • ・症状は無いが不安だという方は、各都道府県が用意している相談窓口(外部サイト)へお問い合わせください。
  • ・検査結果が陰性だからといって、確実に不安が解消できるものではありません。
  • ・個人でのPCR検査や抗体検査を推奨するものではありません

検査の種類

PCR検査 抗原検査 抗体検査
現在、最も高精度な検査方法。
結果判定に時間がかかる。
PCR検査より短時間で検査可能。
精度が低く、感染者を見逃す可能性も
体内の抗体を検出し、過去の感染有無を確かめる
目的 現在の感染有無を判定※1 現在の感染有無を判定※1 過去の感染有無を判定※2
方法 鼻の粘液、あるいは唾液から検査する方法など 鼻の粘液、あるいは唾液から検査する方法など 血液検査
判定
時間
1〜6時間以上 30分程度 15分程度
費用 なし
(医師により必要と判断された場合)
なし
(医師により必要と判断された場合)
5,000円〜10,000円程度
(保険適用外)※3
結果 陰性の場合
症状のある間は自宅で安静に

陽性の場合
入院等、指示に従う
陰性の場合
再検査・PCR検査・経過観察

陽性の場合
入院等、指示に従う
抗体ありの場合
過去に感染している可能性あり

抗体なしの場合
これまでに感染はしていない
  • ※1 「偽陰性」(ぎいんせい/実際は感染しているのに結果は陰性)の可能性もあるため、症状があるうちは自宅で安静に過ごしましょう。
  • ※2 現在感染の疑いがある方のための検査ではありません。
  • ※3 医療機関、検査キット販売元により異なります。個人での抗体検査を推奨するものではありません。
■PCR検査とは?
PCRは「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション(ポリメラーゼ連鎖反応)」の略。
この反応を用いた「PCR検査」はウイルスの遺伝子の特定の部分を検出する検査であり、新型コロナウイルスの検査において、現在最も高精度とされる検査です。新型コロナウイルスは、鼻やノド、痰(たん)に潜んでいるのでそれらを調べることでウイルスの有無を検査していきます。検体を採取したあと、最大6時間程度で判定をすることができます。最近では、発症から9日以内であれば唾液からでも検査できるようになりました。

■検査は痛い?
鼻やノドから検体を取る場合、かなり奥深くまで綿棒をささなければならないので痛みをともなう場合があります。その一方で、痰や唾液の検査であれば痛みはなく ご自身で採取することも可能となります。

■検査すれば安心?
PCR検査は精度も高く、とても優れた検査方法ですが、残念ながら万能ではありません。
例えば、
・本当は感染しているのに「陰性」という結果だった(偽陰性/ぎいんせい)
・本当は感染していないのに「陽性」という結果だった(偽陽性/ぎようせい)
と正しい結果が得られないことがあります。また、極端な話、検査時は「陰性」だったものの帰り道で感染症にかかってしまうといった可能性もゼロではなく、ただ闇雲にPCR検査を受ければ良い、受ければ安心、というわけではありません。

■検査について、どうすればいい?
現在、新型コロナウイルスの検査はPCR検査、抗原検査、抗体検査の3種類が用意されています。それぞれの使い所・長所・短所が違うため、各検査の特徴を知ったうえで、うまく使い分けることが重要です。

この特集ページでは、各検査の特徴や違いなどを解説しております。ご参考いただけると幸いです。みなさん、どうかお体大切にしてくださいね。
■抗原検査とは?
ウイルスを特徴づける遺伝子配列を調べるPCR検査に対して、抗原検査はウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)を調べて感染の有無を判定する検査です。新型コロナウイルスの検査において、PCR検査と並んで活用されています。
承認当初は「陰性」の場合に確定診断のためのPCR検査が必要でしたが、研究の結果、発症2日目〜9日目の患者については、陰性であっても確定診断が可能となりました。

■抗原定量検査とは?
従来の抗原検査(抗原定性検査)と比較して感度が高く、より少ない量のウイルスを検出できる検査のこと。PCR検査と同様に、有症状者・無症状者問わず確定診断が可能です。以前は無症状者の場合、鼻の粘液を用いた検査しか認められていなかったのですが、現在は唾液を用いた検査も可能です。

■抗原検査と抗原定量検査の違いは?
抗原検査と抗原定量検査の違い

■薬局で販売される医療用抗原検査キットについて
厚生労働省が承認した医療用の抗原検査キットが、9月27日から全国の薬局で順次販売されます。
感染者の早期発見で医療機関への受診につなげ、感染拡大を防ぐのが狙いです。メーカーによって異なりますが15~30分程度で結果が分かります。症状のある人が使うのが前提なので、キットは事前購入しておくか、家族等代理の人が用意する必要があります。 ウイルス量が少ない場合は感染していても偽陰性となる可能性があり、無症状者や濃厚接触者に対しては推奨していません。
症状があるときに使用した検査結果が陽性の場合は、医療機関を受診してください。検査結果が陰性だった場合も、症状が続く場合や悪化する場合は医療機関に相談しましょう。
鼻から検体を採取する方法で、綿棒を鼻の手前に挿入して粘膜部分をぬぐいます。正しい使い方は、当該製品のホームページ等で確認してください。

承認済みの医療用抗原検査キットの製品名一覧(14製品)や注意事項[厚生労働省](pdf形式)
・関連記事:薬局で販売が始まった新型コロナの抗原検査キット 使用上の注意点は(倉原優)
※薬局等で販売されている「研究用」の抗原検査キットや抗体検査キットは、未承認の製品のため、自己判断で感染有無を調べる目的で使用するのは控えてください。
新型コロナウイルスの研究用検査キット及び抗体検査キット使用についての注意[消費者庁](pdf形式)
■抗体検査とは?
新型コロナウイルス感染症に対する「抗体」の有無を調べる検査。
PCR検査や抗原検査が“現在の感染有無”を判定するのに対して、“過去の感染有無”を判定したい場合に活用します。低価格のものから高価格のものまで、きわめて多くのサービスが提供されていますが、期待されるような精度が発揮できないものもあり、注意が必要です。

■Sタンパク抗体検査とは?
従来の抗体検査(Nタンパク抗体検査)はヌクレオカプシドタンパク質に対するlgG抗体を検査するのに対して、Sタンパク抗体検査ではスパイクタンパク質に対するlgG抗体を調べることで、過去の感染有無だけでなくワクチン接種後の抗体有無や抗体量を調べることが可能になりました。
Nタンパク抗体検査と同じく多くのサービスが提供されている状況で、使用の際には注意が必要です。

■Nタンパク抗体検査とSタンパク抗体検査の違いは?
Nタンパク抗体検査とSタンパク抗体検査の違い

どんな人が受けられる?

以下のいずれかに該当する方は、病院に相談してください。医師が必要だと判断した場合、検査を受けることができます。もちろん、これらに該当しない場合の相談も可能です。

  • 息苦しさ、強いだるさ、高熱等の症状がある

    息苦しさ、強いだるさ、
    高熱等の症状がある

  • 重症化しやすい方※で軽い風邪の症状がある

    重症化しやすい方
    軽い風邪の症状がある

  • 重症化しやすい方※で軽い風邪の症状がある

    風邪の症状が
    数日以上続く

症状には個人差があります。強い症状だと思う場合にはすぐに相談してください。

※ 高齢者、あるいは糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)などの基礎疾患がある方、透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方

検査を受けるには?

自費PCR検査について

唾液による検査を中心に、自宅で採取し郵送で送れる検査サービスをまとめました。

郵送で検査を受けられる検査センター(外部サイト)

※上記のリストは厚生労働省の「自費検査を提供する検査機関一覧」(外部サイト)から抜粋しております。(10月15日分まで更新)

現地で検査を受けられる病院・検査センターなど

近隣の病院・検査センターを探す

・発熱や咳などの症状、新型コロナ患者との接触歴のある場合、行政検査の対象になる可能性があります。まずは身近な医療機関に 相談してください。
・医師の判断の伴わない検査(PCR検査センターや検査キッド)で陽性だった場合必ずその旨を伝えた上で医療機関に相談してください。
・検査センターでの陽性例には「偽陽性(ぎようせい/実際は感染していないのに結果は陽性)」例も複数あり、注意が必要です。
・PCR検査が陰性でも「100%新型コロナではない」とは言えないので、日々の生活にはご注意ください。

相談窓口について

感染の疑いがある方は、かかりつけ医や地域の相談窓口などに
ご相談ください。

厚生労働省が開設した電話相談窓口

電話番号:0120-565653(フリーダイヤル)
受付時間:9:00〜21:00 (土日・祝日も実施)

相談窓口について詳しく見る(外部サイト)

ビジネス等での渡航者向けサービス

ビジネスや留学等で渡航される方が、「渡航先の条件にあった検査」を検索し、医療機関での検査を予約できる『TeCOT』というサービスを経済産業省が公開いたしました。

TeCOT(テコット)とは?

対象者:ビジネスや留学等での海外渡航者※1
検索できること:渡航先に対応する検査手法、予約可能な医療機関と日時、検査価格、検査日から検査証明書発行までの目安
TeCOTの詳細をみる
(外部サイト)

【注意事項】
※1 日本企業の役職員、所属団体があるスポーツ選手・研究者、個人事業主(フリーランス含む)、国・地方公共団体の公務員、在留外国人(受入企業なし)、留学生など
※予約には、gBizIDを取得する必要があります。(gBizIDとは、様々な行政サービスの利用に必要なIDです。)
※航空券を取得済みでないと、医療機関の予約はできません。

陽性と判断されたら?

検査で「陽性」と診断された場合は、隔離が必要となります。

すでに入院している方

すでに入院している方

診断後、医師が保健所へ届け出を行います。隔離された病室での入院となります。

自宅待機となった方

自宅待機となった方

診断後、医師が保健所に届け出を行います。保健所から、入院・ホテル療養・自宅待機などについて連絡があります。

正確に情報を伝えるために

医師や関係者に正確に情報を伝えるために情報を記録しておきましょう。

体温/病状を記載した
タイムテーブル

▶︎体調管理表をダウンロード(pdf形式)

退院基準及び、療養解除の基準

症状がある方

  • 発症から10日後、かつ症状が軽くなって72時間経過した場合
  • 症状が軽くなって24時間経過したあと、間隔を空けた2回の検査で陰性を確認した場合

症状がない方

  • 検査から10日経過した場合
  • 検査から6日経過後、間隔を空けた2回の検査で陰性を確認した場合

FAQ

A: 2020年4〜5月頃と比べて検査体制が整ってきています。症状が続く場合は、無理をせず、保健所やかかりつけ医、近所の病院に相談してください。
A: 以前話題になった「37.5度以上の発熱が4日以上続く」などの目安はなくなりました。強い症状のある方は、すみやかに相談してください。
A: まずは保健所やかかりつけ医、近所の病院に電話でお問い合わせください。診療所から検査に進めるルートが新しく整備されています。
A: 聴覚に障害のある方など、電話での相談が難しい場合は、FAX(03-3595-2756)をご利用ください。
A: 日本からの海外渡航の際、PCR検査結果の提出が必要な国があります。詳しくは、外務省ホームページ(外部サイト)日本旅行医学会ホームページ(外部サイト)をごらんください。

みんなの意見

長期休暇の前に新型コロナ検査、受けたい?

事前の検査、51%が「受けたいとは思わない」

長期休暇や帰省などの前に、自主的にPCR検査を受けるケースがあるといいます。自由診療でPCR検査を実施する医療機関が増え、「陰性証明書」を受け取ることも可能。事前のコロナ検査、受けたいと思いますか?

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